出生前診断

スイスで妊娠・出産。
エコー所見からNIPTを勧められて専門医のもとへ

出生前診断は、赤ちゃんの病気の有無について調べることができます。最近は高齢出産により、赤ちゃんが先天性の疾患を持って生まれてくるリスクが高まっている中で、妊婦さんにとって非常に重要な診断となっています。しかし、副産物として結果に対して思い悩んでしまったり、究極の場合は命の選別をしてしまうという重要な問題もあります。ここでは実際に出生前診断をした方の生の声をお届けすることであなたの参考になれば幸いです。

受けた検査(複数可)と受診したきっかけ、そしてその検査で何を調べようとしたのか教えてください

NIPTを受診しました。
エコーにて「鼻が低い」「首にむくみがありそうだ」との所見があり,医師より受診を提案されました。
自費による受診である説明,NIPTでわかること(トリソミーのそれぞれの可能性)などをおおよそ説明され,帰宅後に厚労省のサイトなどから詳しく調べました。
胎児に重篤な先天性異常がないかを知りたくて,また,不安になるよりもデータを取得し判断したいと思い,受診を決意しました。
当時はスイスで妊娠・出産しました。
NIPTは専門の医師に連携され,セカンドオピニオンを受ける形で受診しました。
説明は英語でしたが,事前に詳しく調べた都合上,それほど疑問になる点がありませんでした。
検査費用は自費(約10万円)でしたが,それ以外の妊娠・出産にかかる自己負担はありませんでした。

検査結果が思わしくなかった場合、その後はどう行動するつもりだったのか、あるいは行動したのか教えてください

検査結果が思わしくなかった場合には,堕胎を考えておりました。
受診当時は30才だった為,子を授かるチャンスはまだ残っていると考えていたためです。
初めての妊娠ではありましたが,堕胎への不安はそれほど大きくはありませんでした。
というのは,スイスで堕胎を選択した場合には,投薬での堕胎となり母胎への影響が少ないためです。
それほど深刻にならずに事態を冷静に眺め,判断していたと思います。
また,英語でのコミュニケーションは可能でしたが,ドイツ語圏で生活するにあたり,障害をもった子を抱えて育児をしたり,行政に支援を求めたりする自信はありませんでした。
帰国までの任期が決まっていたので,できるだけスイスで滞在したいと思っていたことも影響しています。

検査前や検査後のあなたやパートナーの心の動きや会話など教えてください

NIPTを医師より提案されるよりも前に,パートナーと以下について話し合う機会がありました。
・母子ともに危ない状況に陥ったときに対する意志(パートナーは私を,私は子を優先してほしい,という意思表示をしました。
ただし当時は互いの意思表示にとどめ,その先の意見のすりあわせまではしていませんでした)・胎児に重篤な障害が判明したときに対する意志(子育てとは子が親から物理的・経済的に自立するまでの養育・支援と私は考えています。
また転勤族であるため,障害を持つ子を受け入れて,ひとところに腰を落ち着けて継続的に育児支援を受けることが難しい状況にあります。
以上を総合し,重い先天性障害の場合には,堕胎を考慮に入れていると話しました)

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