出生前診断

出生前診断は隠すことではない、命の選別ではなく母体を守る意味もあることを教えてくれた海外での経験

出生前診断は、赤ちゃんの病気の有無について調べることができます。最近は高齢出産により、赤ちゃんが先天性の疾患を持って生まれてくるリスクが高まっている中で、妊婦さんにとって非常に重要な診断となっています。しかし、副産物として結果に対して思い悩んでしまったり、究極の場合は命の選別をしてしまうという重要な問題もあります。ここでは実際に出生前診断をした方の生の声をお届けすることであなたの参考になれば幸いです。

受けた検査(複数可)と受診したきっかけ、そしてその検査で何を調べようとしたのか教えてください

新型出生前診断(NIPT)と母体血清マーカー検査を受けました。
台湾に住んでいたため台湾の産婦人科に通院・妊婦検診を行っていたのですが、台湾は34歳以上は何かしらの出生前診断検査をするのは当たり前とされていて、当時35歳だった私は心拍を確認したその日に検査の予約をさせられました。
日本のたまごクラブを読んでいて、そこには検査をするか慎重に、医師と良く相談してから・・等と書いてあったのでちょっとびっくりしてしまった記憶があります。
台湾では、事前に調べたらわかるものを知ろうとしないなんて逆に意味がわからない、異常が見つかっても内容によっては妊娠中から対処できるかもしれないという母体を守る観点もある考え方のようです。
なので、私の場合は自分で何かアクションを起こしたのではなく、担当医師から強制的に検査をさせられたという表現が正しいかもです。

検査結果が思わしくなかった場合、その後はどう行動するつもりだったのか、あるいは行動したのか教えてください

上記の通り、半ば強制的に検査をすることになったので、検査予約をした後から検査までの期間(2週間ほど)の間に夫と話し合いをしました。
年齢的なことと、家庭の経済環境を考えた時にもし検査結果が思わしくなかった場合は羊水検査に進んで、100%子どもに障害等がわかった場合には中絶の方向で夫と話して決めていました。
子どもに何か障害があった場合おそらく私は働くことが難しくなること、将来のことを考えると共働きでないと難しいという理由からです。
ですが、検査結果で年齢的にはあり得ないくらいの低い確率であったこと、すでに胎動を感じて何かあってもこの子を殺すなんてできないという想いが強くなっていたため、最終的には羊水検査までは進みませんでした。

検査前や検査後のあなたやパートナーの心の動きや会話など教えてください

年齢的に高齢出産になることはわかっていましたが、35歳は決して若くはないけれどもそんなに高齢でもないと妊娠前までは思っていました。
けれども担当医師からあなたはもう立派な高齢出産であること、ひと昔であれば30歳でも高齢出産扱いになっていたことを聞いて、自分の年齢と子どもの障害の可能性に向き合うことになりました。
夫はとても楽観的で、検査は受けた方が良いけど、俺たちの子が絶対健康に生まれる!という謎の自信を持っていてくれたおかげで私自身もあまり深く考えることなく検査を迎えることになったと思います。
なんとなく命の選別という考え方が日本にはありますが、海外では事前に知ることができて覚悟を決める時間等があるのに知ろうとしないなんてナンセンスという考え方みたいで、日本との出生前診断に対する考え方の違いに驚きました。

-出生前診断