出生前診断

みんないろんな価値感を持っている。正解はひとつじゃないし、正解なんてない。自分で考えていい。

出生前診断は、赤ちゃんの病気の有無について調べることができます。最近は高齢出産により、赤ちゃんが先天性の疾患を持って生まれてくるリスクが高まっている中で、妊婦さんにとって非常に重要な診断となっています。しかし、副産物として結果に対して思い悩んでしまったり、究極の場合は命の選別をしてしまうという重要な問題もあります。ここでは実際に出生前診断をした方の生の声をお届けすることであなたの参考になれば幸いです。

受けた検査(複数可)と受診したきっかけ、そしてその検査で何を調べようとしたのか教えてください

受けた検査は、羊水検査です。
受診したきっかけは、妊婦検診の際のエコー検査でNTと呼ばれる、首の後ろのむくみが発見されたからです。
なんでもないいつもの検診でした。
大丈夫、順調ですねっていう言葉をもらって帰るだけのつもりでした。
自分ではエコーの画像なんてよくわからないけど、いつもと違って担当医は少し困っていました。
担当医は言葉を選んで、心臓の先天的な障害、一番多いのはダウン症である可能性が通常よりも高いといわれました。
本当は言わなくてもいいことなんだけど、言わなくて、本当にダウン症だった時にフェアじゃないから正直に言うねって。
羊水検査で、染色体を調べるので、性別とダウン症の有無がわかると告げられました。

検査結果が思わしくなかった場合、その後はどう行動するつもりだったのか、あるいは行動したのか教えてください

それを告げられた時は妊娠のごく初期で、今は何もできないと言われました。
検査ができるのは15週以降。
結果が出るまで3週間。
20週を超えると中絶できないと言われていました。
不安なことは考えたくなくて、結果が出てから、その後の行動を考えようと思っていました。
そしたらまさかの、1度目の検査日、胎児がおなかの中で暴れまくってて、危なくて針がさせないと検査が延期になりました。
その時点で予約を取り直し、これでは結果が出たときに中絶するかどうか判断しなければならないとわかり、パニックになりました。
とにかく、書籍やネットで、羊水検査の体験談や意見をさがしました。
そこにかかれていたのは、羊水検査をすること自体が間違っている、せっかく授かった命なのにありえないと。
それでも誰か今の私の気持ちをわかってくれと本やネットを読み漁りました。
自分の気持ちには結論が出ないままでした。

検査前や検査後のあなたやパートナーの心の動きや会話など教えてください

1度目の検査の時は、不安なことは考えず、大丈夫であることを確認して、穏やかな妊娠生活を得るために検査をしようとパートナーと話していました。
でも私の不安な気持ちはぬぐえず、本屋で私がダウン症の本を探している横で、他の妊婦が名づけの本などを読んでいるのを見て、とてつもない壁を感じたのでした。
ああ、私とあなたは同じ妊婦なのに、世界が全然違うのよと。
それでも1度目の羊水検査をしたら、同じ世界に行けるんだって言い聞かせて検査を受けに行ったところ、まさかの延期。
次回も検査できなかったら。
もう、結果が思わしくなくても、中絶はできない。
不安で怖くて、夜布団に入ると自然に涙が出ていました。
中絶するなんてありえない。
羊水検査するなんてありえない。
みんな自由なこというけど、誰も経験していないくせに。
生涯おなかの子を助けてくれるわけでもないくせに。
そんな時にパートナーに言われたのは、「大丈夫、何とかなるよ。
子供一人だったらきっとなんとかできるよ。
」(2人目だったらどうするんだって話ですが。
)そう言われて、気持ちがすわりました。
2回目の検査は無事に終了し、異常がなく、私はようやく、他の妊婦に壁を作らずに接することができるようになりました。

-出生前診断